脱水症に気をつけて
冬になるとロタウイルス、ノロウイルスなどのウイルス性の胃腸炎が流行します。子ども、特に
乳幼児は大人に比べて身体の水分量が多いため、嘔吐や下痢によって簡単に脱水症になり、場合に
よっては生命に関わることもあります。
脱水症の初期には、いつもよりも尿の出が悪い、なんとなく元気がないなどの症状が現れます。
さらに症状が進むと、口の中が乾き、ぐったりとして寝てばかりいるなどの危険な状態になります。
子どもは脱水症になりやすいひどい下痢だったり、イオン飲料などを口から飲める状態でない場合
は、点滴による治療が必要になります。迷わずにかかりつけの医師を受診してください。
また、ウイルス性胃腸炎は伝染性が強いので、幼稚園・保育園や学校などには、きちんと治っ
てから行くようにしましょう。
こんなときは
−子どもの嘔吐・下痢−
指導: 順天堂大学医学部附属練馬病院小児科 教授新島 新一
まず大事なことは、嘔吐・下痢に負けない程度のこまめな水分と、糖分、電解質(一般的には塩)
の補給です。そのためには、塩分と糖分を水に溶かした「イオン飲料」が有用ですが、子どもには、
市販されているイオン飲料では電解質が足りません。2 リットルのイオン飲料に小さじ1杯の食塩
を混ぜると、病院の点滴とほぼ同じとなり、吸収が約3倍早くなります。
下痢のときは、腸の負担になる牛乳、肉、魚等のタンパク質や脂肪分の多い食物、冷たい物、糖分の多飲み物は控えてください。乳幼児の場合、ミルクを飲むとさ
らに下痢がひどくなることもあります。
2013年07月08日
脱水症にキオつけて
posted by 入江内科小児科医院 at 08:49| Comment(0)
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